ＹＵＭＥちんの使えない用語集

た行

○抱きつき（バイク用語）
　何らかの原因により（オイル切れや油膜切れが多い）シリンダーとピストンが高温で溶解・変形して一瞬、固着してしまう現象です。焼きつきの一種ですが程度が軽いので分けて呼ばれる事があります。一応、エンジンは再始動出来ることがありますが、本来の性能からかなり大きくパワーダウンしてしまいます。根本的にはダメになっていますので、ボーリング等の加工やシリンダー、ピストンなどの部品交換で修理する必要があります。
　焼きつきと同じく普通のバイクを普通に乗る限りは、まず１００％起こらない現象です。

○タコメーター（バイク用語）
　一分間にタコさんが何匹つかみ取りできるかを調べるメーター（笑）。ではなくて、一分間にエンジンが何回転しているかを表示しているメーターのことです。たいてい、速度計の近くにレイアウトされていますが、必須部品ではないのでそもそも始めから存在しない車種も沢山あります。また、そのような車種に後付けするための汎用品も売られています。
　ギアチェンジをする際などの目安にしたりするために使用しますが（そのためレース車両には速度計がなく、タコメーターだけついていたりするのです。普通と逆ですね）、別段なくて困るものではありません。エンジンの調整時などにはあれば便利です。
　エンジンにつなぎ回転数を読み取る方式と、点火プラグなどに繋がっているコードから電気信号を読み取る方式があります。エンジンにつなぐほうが正確に表示されるのですが専用の取り出し口がなければ取り付けできないため、汎用品はコードから読み取る方式がほとんどです。

○ 単気筒エンジン（バイク用語）
シングルエンジンとも言います。その名の通りエンジンがシリンダー１つだけで構成されているものです。トルクフルで力強く低回転でもパワーが出る反面、高回転にはあまり向かず、最高出力という点では２気筒や４気筒のエンジンにはかないません。同排気量だと他の気筒数のエンジンよりも大きなシリンダーを使うため振動も大きくなりますが、逆にそれを逆手にとってエンジンの鼓動をライダーが感じるバイクらしい個性を演出したり出来ます。また、気筒が一つしかないので車体が軽量で整備性にも優れているという長所もあります。

○ ツインキャブレター（バイク用語）
　その名の通りキャブレターが一気筒に二つ付いている仕様のこと。クララちゃんがこれに該当します。キャブレターが小口径だと燃料の供給量が少なくなり高回転でパワーを得難い、しかし大口径だと低回転時に燃料の供給量が大きくなりすぎてスムーズに回らない、これらの欠点を小口径のキャブレターを二つつけることにより解消し、低回転・高回転の両方で高性能を発揮するようにしようという物です。
　しかし、キャブレターそのものの性能が向上し、わざわざ整備性が悪く、調整にも手間のかかるツインキャブレターを使う必要がなくなってしまったので現在では見られません。実際、ＧＢ２５０クラブマンでも速攻で仕様変更が行われてツインキャブレターは廃止されています。

○ ２ストロークエンジン（バイク用語）
２スト（エンジン）、２サイクルエンジンとも呼ばれます。エンジン内部の爆発が一回の間に、シリンダー内のピストンが上下しエンジン（クランクシャフト）が一回転します。構造が簡単で軽量、また４ストエンジンに比べて一回の爆発当りの行程が少ない分高出力（エンジンのみの単純計算なら２倍ですが、駆動ロス部分など色々差し引いて単純計算で約１．５倍くらい）が出ます。反面、低回転でのパワーが低く（その分逆にパワーバンドに入る高回転では高い）クセのあるピーキーなエンジン特性を持っています。また、オイルをガソリンとともに燃焼しながら走るため、最近の排気ガス規制をクリア出来ない車種が多く消滅の危機にさらされています。
　最近までの原付スクーターなどは、ほとんどがこの２ストエンジンでした。最近では４ストエンジン化が進みつつあります。

○ ＤＴ君（ＹＵＭＥちん用語）
ＹＵＭＥ＠管理人（下働き）の乗るヤマハのオフロードバイクＤＴ５０の事です。５０ｃｃだと時速３０ｋｍの制限があるのでエンジンは６５ｃｃにボアアップされて黄色ナンバーになっています。
林道で酷使され、実用のためにバイクにあるまじき変な部品を取り付けられたりと結構ひどい扱いを受けていたりします（気にいっているんだけど、ごめんね）。

○ ＤＯＨＣ（バイク用語）
ダブル・オーバー・ヘッド・カム（カムシャフト）の略。エンジンのシリンダーヘッドの上にカム（カムシャフト）を２つ置き、吸気・排気をそれぞれ独立させて制御する形式。高回転時に効率よく出力を得られるので（つまり高回転でもスムーズにエンジンが回ります）、高回転・高出力エンジンとなります。
　ただし、シリンダーヘッドが複雑になり重量も増すという欠点もあります。